ども。鉄王です。

山本譲司『累犯障害者』の読書記録

マインドマップにも描きましたが、この本と、日垣隆氏の『そして殺人者は野に放たれる』はぜひ合わせて読んだ方がいいです。

『そして殺人者は野に放たれる』はおおむね、

(心神喪失及び心神耗弱)
第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。
2 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

という刑法第39条にフォーカスした内容ではあるのですが(『累犯障害者』とは論点が微妙に異なっている)

  • 障害者の美談だけをことさら取り上げ、その犯罪についてはタブー視するマスコミ
  • 推定無罪を前提とした〈被告の利益〉でなく、官僚組織の利益が優先されている司法
  • (福祉)行政からも司法からも置き去りにされている障害者

に切り込んでいる点では、多くの共通点が見いだせます。

ズシッと来たのは、このくだり。

ところで、私がこの本を書き進めるなか、絶えず胸中に響く一つの言葉があった。それは、序章でも触れたように、満期出所を目前にした一人の障害者が口にした言葉である。
俺ね、これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかったと思っているんだよ
(『累犯障害者』 p.238)