豊田市の法人市民税96%減…トヨタの業績悪化響く
愛知県豊田市は13日、09年度の当初予算案を発表し、08年度の当初予算で442億円あった法人市民税収入が16億円に落ち込むことを明らかにした。市内に本社を置くトヨタ自動車の業績悪化に直撃された形で、減収幅は96%。歳入の中核を占める法人市民税が1年で426億円も減るのは、石油ショックやバブル崩壊の時にも経験しなかった、同市では未曽有の事態となる。
《中略》
一方、これまで年に2億円を計上してきた豊田市美術館の美術品購入費は、緊急性が乏しいとして全額カットを断行した。
(『asahi.com』 2009年2月13日 12:30配信)
豊田市美術館って、中部地方の公立美術館の中でも質のいい企画展をやっている美術館だったんだが(トヨタという後ろ盾があったのも一つの理由とはいえ)、この一件で地方の公立美術館の多くが巻き込まれている〈負のスパイラル〉に突入していく予感がする。今後、税収が上向きになってきても文化関連予算は据え置きになるのではないだろうか。
ハコモノ行政で何が大変かというと、造るためのお金より、その後数十年にわたってのしかかっていく維持費(ハード・ソフト両面で)。それが、「緊急性が乏しい」という大義名分のもとにカットできるのだから、為政者にとってこんなに都合がよいことはないわけだ。