ということで、例によって付箋つけたところを抜き書きして読書メモ。
- 話を3つのポイントにまとめるのがP&G社内でのコミュニケーションの鉄則。著者の経験では「3つにまとめる」習慣をつけると、いつも頭の中を整理する努力をするようになるという。
- 会議などでなかなか合意に至らず、議論がかみ合わないときは、確実に各人の目的が合致していないとき。P&Gでは「イシュー(論点・課題・問題点の意)」を絞り込み、達成すべき目的を明確にすることに力を注ぐ。
- 「上司でなく、消費者がボス」という考え方の徹底。
- 量的調査は基本的なノウハウがあれば誰でもできる調査。消費者理解を他企業より優れたものにするには、質的調査(対面調査・グループ調査等)のノウハウをどれだけ持っているかが勝負になる。
- P&Gが取り組むブランドビルディングでは「商品周辺にある役立つ情報の提供」こそブランド価値を生み出すコンテンツとして重視している。その情報じたい、社会的価値がきわめて高い。
- P&Gには「暮らしをより良くする」という明確な目的がある。これは、企業の都合によるコスト削減をしないためのガイドになるという側面もある。「暮らしをより良くする」のが目的である以上、暮らしに価値を生んでいない無駄なコストはカットしても、暮らしを不便にするコスト削減は絶対にしないという判断基準にもなる。
- 若い世代の価値観は近年、働く意味を自分で実感できる、納得できる仕事に就きたいとの思いが強くなっている。有名企業で働くことではなく、出世や高収入のためでもなく、自分自身の社会的な意味を感じることができる、やりがいのある仕事を求める傾向にある。
- 「正しい広告」の追求。たとえば、新発売する製品の「白さアップ」という売り文句について。白さアップは通常、漂白成分などの配合量を増やすことで実現するが、そこで陥りがちなのは「配合量の増加=白さアップ」という企業側の理屈である。しかし、消費者に約束するのは実感としての白さアップである。消費者が白さアップを実感できる商品であることが確認されて、初めて白さアップという表現が妥当なものとなる。
- よい上司になるためには、部下に対してDemand(尻をたたく)とCare(気遣い・心配り)ができることが必要。それは50対50のバランスでなく、100対100のバランスであること。DemandもCareも、ともに100%の厳しさ、誠実さで部下に接すること。それにより、部下のやる気と自信が保たれ、常に最高の結果を引き出すことができるようになる。
- 英語を社内で使うことのメリットとして―消費者のコメントを読み取って次のニーズを探る際に、社内共通の文書として英語で文章をまとめるために「翻訳作業」が入ることによって、より厳密に意味・意図が特定される。
- ノウハウの共有を促進するために、大切なこと。
①メンバーの一人一人が、どこでどんな職位で、何をやっているかがすべてのメンバーにとって明らかであること。なぜなら、本当に価値ある情報交換は個々人相互の深いやりとりから生まれるから。
②コミュニティ活動を活性化することに責任を持つマネジメントと担当者が必要。この種のネットワークは、誰かが片手間にやるようでは実体のない活動となってしまう。そのためP&Gでは、この役割に担当者をつけ、重要な任務として位置づけている。
③メンバー同士が顔を合わせる機会を設けること。まずは、とにかく1回。その後は、ネットワークを活用することで関係を深めることは可能。 - 日本人がグローバル企業で成功するためにやるべき3つのこと。
①自ら情報提供する癖をつける。自分が積極的に情報提供しない限り、誰かから話を向けられることはほとんどない。
②自分を知ってもらう努力をする。一人前のプレーヤーになるには、なんといっても名前を覚えてもらわないと話にならない。
③自分の成したことを手柄として積極的に語る。日本人には「遠慮」という文化があるが、遠慮はいらない。手柄を積極的に語ることは、自分の価値を語ることである。自分の価値は自分で語って初めて、その価値に見合った役割がまわってくると意識しよう。
就活 P&G