ども。鉄王です。

2008年2月10日に沖縄県北谷町で発生した、米軍海兵隊員による女子中学生への強姦事件。

発生以来、マスコミ各社が一斉に報じているわけですが、個人的にどうしても腑に落ちない点があります。

なぜ彼女はその時刻、そこにいたのでしょうか。

大手各社の第一報から、発生のきっかけとおぼしき記述を拾ってみましょう。

女子中学生に暴行の疑い=米軍海兵隊員を逮捕-沖縄

沖縄県北谷町で女子中学生(14)に乱暴したとして、県警沖縄署は11日未明、強姦(ごうかん)容疑で、在沖縄米海兵隊キャンプ・コートニー(うるま市)所属の二等軍曹タイロン・ルーサー・ハドナット容疑者(38)=同県北中城村島袋=を逮捕した。「押し倒し、キスしようとしただけ」と容疑を否認している。
同署の調べによると、ハドナット容疑者は10日午後10時35分ごろ、北谷町の公園近くに止めた車内で女子中学生に乱暴した疑い。
同日午後8時半ごろ、同県沖縄市の繁華街で女友人2人と一緒にいた中学生に「家に送ってあげる」と声を掛け、バイクで同容疑者宅に連れて行った後、車で北谷町の公園近くに行ったという。
(時事通信―2008.2.11 8:00配信)

<強姦>女子中学生を車内で暴行 米海兵隊員逮捕 沖縄

沖縄署は11日、女子中学生を乗用車内で暴行したとして、沖縄県北中城村(きたなかぐすくそん)島袋、在沖縄米海兵隊キャンプ・コートニー所属の2曹、タイロン・ハドナット容疑者(38)を強姦容疑で逮捕した。

調べでは、ハドナット容疑者は10日午後10時半ごろ、同県北谷(ちゃたん)町の路上に止めた自分の乗用車内で、中学3年生女子生徒(14)を強姦した疑い。

ハドナット容疑者は「キスしようと迫ったが(強姦は)していない」と否認している。

女子生徒は10日午後8時半ごろ、友人2人と沖縄市内を歩いているところを、オートバイに乗ったハドナット容疑者に「家に送ってあげる」と声をかけられ、女子生徒だけが後ろに乗ったという。
(毎日新聞―2008.2.11 9:31配信)

14歳少女に乱暴、米兵を暴行容疑で逮捕…沖縄知事が抗議

沖縄県警沖縄署は11日未明、乗用車内で女子中学生(14)に乱暴したとして米海兵隊キャンプ・コートニー(うるま市)所属の2等軍曹タイロン・ルーサー・ハドナット容疑者(38)(北中城(きたなかぐすく)村島袋)を強姦(ごうかん)容疑で逮捕した。
「キスをしたり、抱きついたりしたが、乱暴はしていない」と容疑を否認している。12日午後、那覇地検に送検する。

調べによると、ハドナット容疑者は10日午後10時半過ぎ、同県北谷(ちゃたん)町の公園付近の路上に止めた車内で、沖縄本島中部地区に住む女子中学生に乱暴した疑い。同署は犯行に使ったとみられる車を自宅から押収した。同日午後8時半ごろ、市街地を歩いていた女子中学生3人に声をかけ、被害の生徒から「(家まで)乗せて」と頼まれオートバイに乗せたが、北中城村の自宅へ連れ込んだ。
(讀賣新聞―2008.2.11 10:46配信)

女子中学生に暴行の疑い 米海兵隊員を逮捕 沖縄県警

沖縄県警は11日、女子中学生に乱暴をしたとして、在沖米海兵隊の二等軍曹タイロン・ルーサー・ハドナット容疑者(38)を婦女暴行の疑いで緊急逮捕した。調べに対し、同容疑者は「車内で抱きついただけだ」と話しているという。

調べでは、ハドナット容疑者は10日午後10時35分ごろ、同県北谷町北前1丁目の路上に止めた車内で、同県内に住む中学3年の女子生徒(14)に暴行をした疑い。

ハドナット容疑者は同日午後8時半ごろ、同県沖縄市で友達2人といた女子生徒に「自宅へ送ってあげる」と声をかけ、バイクで同県北中城村島袋にある同容疑者の自宅に連れて行った。その後、自分の車に乗せて、北谷町に移動。路上に止めた車内で暴行したという。
(讀賣新聞―2008.2.11 11:59配信)

「午後8時半ごろに容疑者に声をかけられた」という事実は報道しているものの(警察発表をそのまま垂れ流したからでしょう)、彼女がその時刻に「沖縄市の繁華街に友人二人といた理由」については触れられていません。大本営発表がなかったからスルーしただけなのか、それとも何かしらの〈黙殺しなくてはいけない理由〉があったのか。現時点までの続報をウォッチする限り、メディア全体で「米軍許すまじ!」の世論に誘導しているのが見え見えで、〈被害者側のリスク管理〉に言及した記述がほとんどない。不自然さを感じずにはいられないのです。

〈被害者側のリスク管理〉に言及していたのは、自分が知る範囲ではこれくらいです。

【政論探求】「反基地」勢力が叫ぶいかがわしさ

それにしても、一部メディアのヒステリックな伝え方はいったいどう理解したらいいのか。事件は事件、安保は安保、と冷静に切り離し、日米同盟の死活的な重要さに思いをはせてこそジャーナリズムだ。

「住民自決は軍命令」と信じて疑わない体質と共通する情緒的反応の弊害を、そこに指摘しないわけにはいかない。

「知らない人についていってはダメ」。筆者などの世代は子どものころ、親から口うるさく言われたものだ。

米軍基地が集結する沖縄である。夜の繁華街で米兵から声をかけられ、バイクに乗ってしまう無防備さ。この基本的な「しつけ」が徹底していなかったことは無念、という以外にない。
(MSN産経ニュース―2008.2.12 20:06配信)

彼女がその時刻に外出していた理由を斟酌する必要も感じますが(たとえば、学習塾からの帰途にそこを通らざるを得なかった、など)、よしんばそういう〈やむにやまれぬ理由〉があったとしても、自らのセキュリティリスクをきちんとコントロールする必要があったのではないでしょうか。

「14歳の中学生にその判断は困難」と言うのなら、まずは保護者がその役割を果たすべきでした。保護者とは、単なるお飾りの肩書なんかではなく、「保護する立場の人。特に、児童など未成年者を保護する義務のある父母など。」(大辞林 第二版)と、〈義務〉を背負っている人なのですから。

今回のような暴行事件が沖縄県内で起こったのは初めてではありません(残念なことに)。〈米軍と共存せざるを得ない現実〉と寄り添って生活している以上、いつ起こるかもしれない危機に対して策を練り、実行に移しておくべきだったのです。保護者がまずその責を果たし、学校も含めた地域社会全体がサポートしていく必要のあったリスクコントロールだったのです。

過去の暴行事件から学んでいなかったのは、米軍だけではない、と考えます。