駆け込みで『櫻の園』(福田沙紀版)を観てきた

ども。鉄王です。

新聞の日載で「11月21日まで上映」というのを見て、「ふがっ! これはサクっと観に行かねば!」と福井シネマに『櫻の園』(福田沙紀版)を観に行ってきました。事前に上映時間を調べていて分かったのですが、今日の時点でこの映画を上映しているのは、全国でなんと4館しかないという状況。

「なんでまた福井?」と後で調べて分かったのが、本作の脚本が福井県出身の関えり香さんだった、ということ。なるほど、そういう縁で数少ない上映館に入っていたというわけですね。

さて、原作と映画(つみきみほ版)の双方をおさえている「自称『櫻の園』ウオッチャー」のワタシ。同じ中原俊監督の作品とはいえ、同じタイトルがついている以上どうしても辛口批評の視点で観てしまいます。

ですが、辛口はひとまず措いて甘口批評から。

原作で、倉田知世子(背の高い女の子)と志水由布子(優等生の女の子)が繰り広げる〈百合的ワールド〉。あれってキワモノでもなんでもなく、ごく自然な恋愛感情ですごく好きな描写でして「本作でも踏襲されているのかな~」と楽しみにしていたのですが、ありましたねえ、やっぱり。杏ちゃん演じる小笠原葵と、寺島咲ちゃん演じる赤星真由子の恋愛模様にアダプトされて。個人的には「これがないと『櫻の園』じゃねえ!」という感じでもあるのですが。

で、興味深かったのは、原作では由布子→知世子だった感情のベクトルが本作で逆転していたこと。学校という世界で「男役」という立ち回りを求められていることに一種の諦観を持っている(原作での知世子はそれをコンプレックスに感じている)葵が、真由子の気持ちを受け止めて「優等生の殻を破って」とでも言いたげに、ぎゅっと抱きしめている。小笠原葵役として杏ちゃんという逸材を得たからこそ無理なくこの展開が構築できた、とワタシは思っています。

残念ながら、甘口批評はここまで。

辛口な点を言わせていただければ、脇役のキャスティングにとにかく難あり。オスカーの息がかかっている作品だからしょうがないとはいえ、米倉涼子に上戸彩、菊川怜とオスカー所属のタレントを総花的にちりばめるのはいかがなものかと。特に、演劇部顧問役を演じる菊川怜は物語のキーになる人物であるだけに、ここはもう少し吟味してほしかった(菊川怜がダメというのではなく、演劇部顧問という役柄に被らない印象があるのです)。

映画『櫻の園』
http://www.sakuranosono-movie.jp/
映画はこうやってできている。女性が活躍している映画たちにインタビュー。元気になれる仕事がここに。 – FRAU – X BRAND
http://xbrand.yahoo.co.jp/magazine/frau/1211/2.html


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