「HD DVD惨敗!」の原因をネーミング面から考えてみた(前編)

ども。鉄王です。

東芝:HD撤退へ ブルーレイ支持広がり、継続困難に

高画質のハイビジョン映像を長時間録画できる新世代DVD対応機の規格争いで、東芝は16日、「HD-DVD」(HD)方式から撤退する方向で最終調整に入った。ライバルの「ブルーレイ・ディスク」(BD)方式に販売シェアで大きく引き離され、ソフトを供給する米映画会社も相次いでBD方式への支持を表明。HDの劣勢は鮮明となり、事業継続は困難と判断した。東芝首脳は同日夜、「いろいろなシナリオを想定して検討している。来週中には決める」と語った。
(毎日新聞 2008.2.16 21:16配信)

といった感じで、各社一斉に報道した「東芝がHD DVD事業から撤退」のニュース。週明けの昨日は、東芝が火消しのコメントを発表したり、株式市場では好感を持って受け入れられたり(皮肉!)といった出来事があり、まだしばらく〈HD DVD狂想曲〉は続きそうですね。

Blu-ray Disc(BD)に大きく水をあけられた原因は、それこそさまざまでしょう。詳しくは分かりませんが、スペック面で難があるとか、ソニーと松下が手を結んだ時点で終了!だったとか。

それもさることながら、個人的には〈ネーミング〉も、両者の旗色を分ける大きな要素になったのではないかと思うのです。

手元にある、

  • 木通隆行『ネーミングの極意』(筑摩書房) 『日本語の音相』(小学館)
  • 岩永嘉弘『ネーミングの成功法則』(PHP研究所)

から、軽くそのあたりをさぐってみたいと思います。

ネーミングの要諦とは何でしょうか。岩永氏の著書には10のポイントが書かれています。

  1. 商品情報の凝縮は?
  2. 簡明か?
  3. 類似性はないか?
  4. サウンド性に優れているか?
  5. 視覚性は明快か?
  6. 覚えやすいか?
  7. 呼びやすいか?
  8. 親しみやすいか?
  9. (音も字形も)美しいか?
  10. 「らしさ」はあるか?

(『ネーミングの成功法則』 p.154~156)

BDとHD DVDのそれぞれについて、上記のポイントを確認していきましょう。ただし、あくまで私の印象です。また、BDは単に「ブルーレイ」と呼ばれるケースが大半だと思いますので、その点を加味して評価していきます。

  1. BD……○ HD DVD……○
  2. BD……◎ HD DVD……△
  3. BD……△ HD DVD……△
  4. BD……◎ HD DVD……△
  5. BD……○ HD DVD……△
  6. BD……◎ HD DVD……○
  7. BD……○ HD DVD……○
  8. BD……◎ HD DVD……△
  9. BD……△ HD DVD……○

覚えやすさはさておき、呼びやすさやサウンド性の点では、BDが優位といえるのではないでしょうか。

そもそもHD DVDは、その略称の成り立ちからして長々としすぎです。

  • BD……Blu(e) Ray Disc
  • HD DVD……High Definition Digital Versatile Disc

……と書いてるこのエントリーそのものが長くなりそうなので、後編に続きます

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