WordPressのインストールや設定に関わるさまざまな作業を、コマンドラインでサクサク実行可能な『WP-CLI』。以前一度試してみてコケたheteml(ヘテムル)へのインストール、再チャレンジしたところ使えるようになったので設定方法を書き留めておきます。
(無保証の技術情報につき、ご利用は計画的に)
[2018.3.20追記]
『さくらのレンタルサーバ』など、heteml以外のホスティングサーバにも『WP-CLI』を導入できるスクリプトを公開しています。詳しくは下記のページをご覧ください。
レンタルサーバに『WP-CLI』をサクっと入れるシェルスクリプト作ってみたよ
『WP-CLI』のダウンロードとインストール
まずは、契約のサーバにSSH接続できるよう設定します。公式ドキュメントはこちら。
設定ができたらSSHでログインして、下記のコマンドを実行。
-bash-3.00$ wget --no-check-certificate https://raw.githubusercontent.com/wp-cli/builds/gh-pages/phar/wp-cli.phar
『WP-CLI』公式サイトには curl コマンドを使う方法が書かれていますが、hetemlでは curl コマンドが使えないため wget でダウンロードします。
『WP-CLI』の実行ファイル wp-cli.phar がうまくダウンロードできているか見てみましょう。
-bash-3.00$ php5.4 wp-cli.phar --info PHP binary: /usr/local/php5.4/bin/php PHP version: 5.4.27 php.ini used: /usr/local/php5.4/etc/php.ini WP-CLI root dir: phar://wp-cli.phar WP-CLI global config: WP-CLI project config: WP-CLI version: 0.17.0 -bash-3.00$
hetemlの環境下でコマンドラインにてPHPを呼び出すとき
-bash-3.00$ php wp-cli.phar --info
とやってしまうとPHP4が実行されてしまいます。そのため、PHPのバージョンを明示的に与える必要があります。
(関連記事:replace-siteurl.php をheteml(ヘテムル)で実行するときのコツ)
[2014.11.29追記]
ヘテムルでのPHP4提供は2014年6月に終わっていて、上記のようにPHPのバージョンを明示する必要がなくなりました(PHP ~ でも、PHP 5.4 ~ でも、PHP5.4が実行されるようになっています)。
(関連ページ:PHP4およびPHP5.2の提供終了に伴う対応のお願い)
wp-cli.phar は任意の場所に置いてオッケーですが、私はホームディレクトリにディレクトリ bin を、さらにその中に wp ディレクトリを作り wp-cli.phar を納めました。
-bash-3.00$ mkdir -p ~/bin/wp -bash-3.00$ mv wp-cli.phar ~/bin/wp/
~/.bash_profile の作成とロード
せっかくのコマンドラインなのにいちいち php5.4 wp-cli.phar ~ とか打ってられないので、公式サイトにあるように wp ~ の形式で実行できるようにします。.bash_profile にエイリアスを設定しましょう。
-bash-3.00$ vi ~/.bash_profile
でViを起動したら、
alias wp='php5.4 ~/bin/wp/wp-cli.phar'
と書いて保存。
[2014.11.29追記]
PHP5.4 と明示的に書かなくてもよくなったので、上記のコードは
alias wp='php ~/bin/wp/wp-cli.phar'
でOKになりました。
-bash-3.00$ source ~/.bash_profile
でエイリアスを有効にしたら、試しに wp コマンドを実行してみます。
-bash-3.00$ wp --info PHP binary: /usr/local/php5.4/bin/php PHP version: 5.4.27 php.ini used: /usr/local/php5.4/etc/php.ini WP-CLI root dir: phar://wp-cli.phar WP-CLI global config: WP-CLI project config: WP-CLI version: 0.17.0 -bash-3.00$
うまくいったっぽいですね。
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