『WordPress 標準デザイン講座』最速レビュー

2015年2月21日に名古屋市で開かれたイベント『CMS Fun』で、参加者プレゼントの『WordPress 標準デザイン講座 【Version 4.x対応】』(翔泳社)をじゃんけんゲットしてきました。著者の野村圭さん・石原隆志さんとも面識のある方で、石原さんとはイベント当日ご一緒できたのですが、なんと

「僕まだ見てないんで見せてもらっていいですか」

と言われちゃったり、野村さんとも

とのやりとりがあったりという冗談のような顛末(なんでも、イベント会場のベースキャンプ名古屋さんに直送されたらしい)。これはレビューの一つも書かないとお二方に申し訳ない!ということで、言ったもん勝ちの最速レビューを書くことにしました。

一言でいうと、今やバズワードの感すらあるWordPressの世界にいい意味で一石を投じる本、という印象でした。というのも「はじめに」で野村さんが指摘されている

少し前までは、「簡単にブログやWebサイトを制作できるツール」というイメージが強かったように思いますが、今やWordPressは非常に高機能なCMSへと進化し、必要とされる知識やスキルも多岐にわたるようになったことで、必ずしも「簡単」とは言えなくなってきています。

この一文は、〈世間のWordPressに対する評価〉について抱いていた私自身の違和感そのものだったからです。〈簡単〉という言葉が、さらに〈無料〉という言葉で増幅されて一人歩きしているのではないかと、特にこの1~2年感じていたからなのです。

そろそろ、簡単という〈ある種の誤解〉に歯止めをかける本が出るべきタイミングに来ているのではないか。『WordPressによるWebアプリケーション開発』『サイトの拡張性を飛躍的に高めるWordPressプラグイン開発のバイブル』といったガチな開発者向けの本もさることながら、フロント寄りの制作者(一般にウェブデザイナーという職種の方々)にも

しっかり身につければWordPressは楽しいけど、簡単とは言い切れないよ

と助言する解説書が出てもいいのではないか……と思っていた中での、この本の登場だったというわけです。

そんなわけでこの本では、過去のWordPress解説書でわりとサラリと流されていた感のある

  • PHPの構文の基本(特にループと関わる制御構造)
  • PHPが出力するエラーメッセージ(Parse Error, Fatal Errorなど)の読み解き方
  • 画像アップロード時に自動付加される class 属性値
  • esc_url() 関数などによるサニタイズの必要性
  • ライブラリなどjQueryのスクリプトファイルを読み込んだときのトラブルシューティング

など、制作実務に即した内容がツボをおさえたかたちで網羅されていました。〈実務に即した〉といってもいくらでも幅広く網羅できる可能性があるわけで、公式フォーラム世話役として活躍する野村さんの経験もネタのチョイスにつながったんだろうなと推察する次第です。

全ページ4色(=フルカラー)+1段組でコードが読みやすかったり、カバーがマット系の紙であったかみのある手触りだったのも個人的にはポイント高かったですよ。

余談ですが『CMS Fun』の懇親会で伺った石原さんの経歴にびっくり。同書の奥付にも「独学で働きながらWebを学び」とありますが、「向上心と好奇心重要」と感じさせられたひとときでありました。

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